最終更新日 2024年3月18日
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「ウイーンフィル・ニューイヤーコンサート」で披露されたカドリールが見事(2022.1.1)
2011年度 全日本学生馬術選手権大会・全日本学生馬術女子選手権大会 (馬事公苑)
2006年 全日本学生馬術大会(馬事公苑)から 一色真明君と北彗号
元日、NHK恒例で放送される「ウイーンフィル交響楽団のニューイヤーコンサート」。2022年はコロナ禍で観客は半数に減らされたもののダニエル・バレンボイム指揮でいつものウイーン楽友協会大ホールから世界に中継されました。曲目は毎年変わるものの、オーストリアの第二の国歌と言われる『美しく青きドナウ』(ヨハン・シュトラウス)は必ず入っていて、最後は『ラデツキー行進曲』(同)で終わるというスタイルはいつもの通り。
圧巻は最後の方に演奏された『ニンフのポルカ』(ヨーゼフ・シュトラウス)でした。この場面で背景にウィーンにある「スペイン式宮廷馬術学校」が登場し白馬8頭によるカドリール(Quadrile)を披露しました。カドリールというのは人馬でチームを組み音楽に合わせて図形を描いて行進したり、同じタイミングでターンしたりして人馬一体でダンス踊っているような動きですが、はるか昔、ポプラ並木に馬術部があったとき「斜め横歩(ななめよこあし)」の号令で動くのですが人馬ともに未熟で拍車と手綱のバランスが難しかったことを思い出したものです。
講釈はそのくらいにして動画を見ていただければ、見事な手綱さばきがわかると思います。ニューイヤーコンサートでは音楽のバックに毎年、「ウイーン国立バレエ団」の踊りが登場しますが、「スペイン式宮廷馬術学校」のカドリールは数年に一度なので見逃した方も多いかと再録しました。録画からカドリールの部分だけ取り出すというのは、難しく、今回も中村せつ子さん(昭和38年卒)のお世話になりました。
ウイーンにあるスペイン式宮廷馬術学校は、1572年に創設され、450年後の現在まで古典馬術を今日に伝える世界で唯一の馬術学校で、この古典馬術と宮廷馬術学校は2015年オーストリアのユネスコ無形文化遺産に登録されています。
オーストリアでは16世紀頃からスペイン馬の優れた品種を取り入れる試みが始まり、1735年皇帝カール6世は豪華なスペイン式宮廷馬術学校をつくり、ここで調教される馬はリピッツァ(現スロヴェニア)産出の白馬、リピッツァ馬のみと定めました。
以後、ここで伝えられる古典的な高等馬術の伝統は、450年以上に渡って代々口伝で伝えられてきました。
なぜスペインの名が冠せられているかといえば、馬術界では「ブリティッシュ馬術」が主ですが、ヨーロッパ大陸内の馬術は、大きく「フランス式」と「スペイン式」という2つで、前者の代表がフランスの国立乗馬学校「ル・カドルノワール・ド・ソミュール」、後者の代表がこの「スペイン式宮廷馬術学校」というわけです。
学校はウィーンの王宮にあり、昔は貴族の子弟がここで馬術を習いましたが、現在は市民や観光客向けに毎日ここの室内馬場で美しいワルツの調べにのせて、人馬一体となって繰り広げられる古典馬術の1時間あまりのパフォーマンスが披露されています。
観光客向けと言っても、披露されているのはルネサンス時代に完成した難易度の高い馬術で、「ハーフパス」(左右の肢を交差させる)、「パッサージュ」(一歩ごとに肢を高く上げて前に進む)、「ピアッフェ」(その場で足踏みしているような運び)、「ピルーエット」(後肢を中心にその場で回転)、「フライングチェンジ」(一歩ごとに左右の肢を入れ替えながら駆け歩)、「ルパード」(後肢だけに体重を掛け立ち上がり馬体を45度に保つ)、「クールベット」(立ち上がったのち後肢で跳びながら前進)、「カプリオール」(ジャンプして後肢を蹴り出す)・・・など、一部は現在の馬術競技の規定にあるが、高度な調教と乗り手の練度が要求されるものばかり。一番難易度が高いのは、ルバードです。
これらの馬術のハイライトが演じられる王宮の屋内馬場は、動画でも見られる通り、天井から3つの巨大なシャンデリアが馬場を照らすバロック様式の長方形のホールで披露されます。演技を始める前と最後に正装した馬上の騎手たちはスローモーションのように帽子を取って敬礼します。「ニンフのポルカ」の最後に8頭が揃って前面の肖像画に敬礼していますが、この絵画の主が「スペイン馬術学校」 (Spanische Hofreitschule)つくった皇帝、カール6世です。
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2016年度「全日学選手権・女子選手権」が、12月3~4日、JRA馬事公苑で開かれました。馬術競技のメッカJRA馬事公苑も「2020東京五輪」準備のため、今年ですべての施設が一時休苑となります。現在の施設で最後の大会となるこの選手権に全国6地区からそれぞれ男女32名の代表が日本一を競いました。北大からは「女子選手権」に高橋春南さん(農学3年)、羽二生香成さん(医学1年)が出場権を得ていましたが、高橋さんが練習中の事故で欠場。羽二生さんが、一年生ながら古豪ひしめく全国の先輩に伍して日本一に挑みました。
羽二生香成さんの「女子選手権」一回戦は、競技馬「エクスプライド号」による馬場馬術競技で開幕し、その結果は 2位/4名中 を獲得、初戦を突破しました。詳細な結果は次の通りです。
出場順 | 氏 名 | 大 学(学年) | 得点率 | 順位 |
1 | 佐々木やまと | 広島大学(4) | E | ④ |
2 | 羽二生香成 | 北海道大学(1) | 56.212 | ② |
3 | 柿平紗枝 | 日本大学(1) | 68.106 | ① |
4 | 濱砂佳奈子 | 京都産業大学(4) | 55.606 | ③ |
競技馬「東冠号」による馬場馬術競技で、羽二生さんは、僅差ながら2位/4名中 と勝ち抜き、予選を突破。「準決勝」へと進みました。詳細は次の通りです。
出場順 | 氏 名 | 大 学(学年) | 得点率 | 順位 |
1 | 羽二生香成 | 北海道大学(1) | 59.470 | ② |
2 | 服部真緒 | 東京農業大学(4) | 62.879 | ① |
3 | 高田舞佳 | 岡山理科大学(4) | 52.727 | ④ |
4 | 田中奈津乃 | 東京農業大学(4) | 59.091 | ③ |
いよいよ「準決勝」です。「準決勝」は勝ち上がった8名が「四人」ずつのグループに 分れ、貸与馬による「馬場馬術」と「障害飛越」の総合得点で争われました。
出場順 | 氏 名 | 大 学(学年) | 馬場総得点 | 馬場順位 |
1 | 細川映里香 | 日本大学(3) | 410.5 | ① |
2 | 服部真緒 | 東京農業大学(4) | 399 | ③ |
3 | 石山晴茄 | 早稲田大学(1) | 400 | ② |
4 | 羽二生香成 | 北海道大学(1) | 397 | ④ |
*貸与馬による障害飛越のため、競技馬の負担均一化を考慮し、走行速度 350m/毎分を順守。「タイム減点」とともに「早着減点」も付加されました。
出場順 | 氏 名 >氏 名 | 障害減点 | 時間減点 | 早着減点 | 障害総減点 |
1 | 羽二生香成 | 0 | 0 | 2 | 2 |
2 | 石山晴茄 | 0 | 0 | 0.5 | 0.5 |
3 | 服部真緒 | 0 | 1 | 0 | 1 |
4 | 細川映里香 | 0 | 0 | 0 | 0 |
グループ 順位 |
氏 名 | 大 学(学年) | 二種目 総合得点 |
1 | 細川映里香 | 日本大学(3) | 410.5 |
2 | 石山晴茄 | 早稲田大学(1) | 399.5 |
3 | 服部真緒 | 東京農業大学(4) | 398 |
4 | 羽二生香成 | 北海道大学(1) | 395 |
「1点」を争う僅差でしたが、羽二生香成さんは残念ながら準決勝敗退、総合順位「第7位」となりました。羽二生さんにはまだまだチャレンジの機会があります。日頃慣れない試合形式ですが、奢ることなく自分の得意分野をさらに広げ、上を目指して欲しいと思います。
羽二生さんの<準決勝>馬場競技と障害飛越の写真を別欄に掲げます。
・「第88回全日本学生馬術選手権」、「第52回全日本女子学生馬術選手権」の最終結果は次の通りです。大学で馬術を収めたものとして、誰もがせめてこの「16位」以内を目指して当たり前です。優れた馬と立派な厩舎に恵まれた北大の奮起を切に望みます。なかでも、今年度「男子選手権」の結果を見ると、「ベスト16」に国公立大で、「京都大学」「名古屋大学」「名古屋工業大学」があります。いわゆる「七帝戦」の仲間として意識を明確にして欲しいものです。とくに北大馬術部「男子部員」の奮起を切に望みます。
「女子選手権」については、わが羽二生香成さんもその一人ですが、トップ「16」に「一年生」が「5人」も入賞してることです。昔の「イチ顔、ニ服、サン馬術」ではなく、「技術」が優先傾向にあるのかも知れません。堂々と技で先輩と切磋琢磨してください。努力は必ず報われます。そんな感想を抱いた今年の選手権でした。
<第88回学生馬術選手権>・<第52回女子学生馬術選手権> | ||||
---|---|---|---|---|
日本学生馬術選手権 | 女子学生馬術選手権 | |||
順位; | 氏 名 | 大学(学年) | 氏 名 | 大学(学年) |
第1位 | 菅原権太郎; | 日本大学(4) | 細川映里香 | 日本大学(3) |
第2位 | 沖廣 諒一 | 日本大学(4) | 石山 晴茄 | 早稲田大学(1) |
第3位 | 中村 幸喜 | 明治大学(3) | 山下百合子 | 立命館大学(4) |
第4位 | 磯野 太 | 日本大学(1) | 辻本 芽似 | 専修大学(1) |
第5位 | 松本 譲 | 日本大学(4) | 服部 真緒 | 東京農業大学(4) |
第5位 | 山本 開智 | 専修大学(3) | 松本 奈那 | 日本大学(1) |
第7位 | 今橋 裕晃 | 日本大学(3) | 羽二生香成 | 北海道大学(1) |
第7位 | 大富 祥貴 | 専修大学(3) | 渡邊 瑞生 | 日本大学(3) |
第9位 | 出田 匠 | 法政大学(4) | 田中奈津乃 | 東京農業大学(4) |
第9位 | 鶴見 侑大 | 京都大学(4) | 浦野ひかり | 立教大学(4) |
第9位 | 高橋 駿 | 福井工大(4) | 吉田 真悠 | 福井工大(3) |
第9位 | 澤口 喜進 | 愛知大学(3) | 柿平 紗枝 | 日本大学(1) |
第13位 | 大塚 公貴 | 北里大学(4) | 大野 暢子 | 福井工大(2) |
第13位 | 大橋 靖之 | 名古屋大学(3) | 加藤 優実 | 金城学院大(3) |
第13位 | 西端 将展 | 甲南大学③ | 吉田 詩織 | 酪農学園大(3) |
第13位 | 井戸章太郎 | 名古屋工業大(3) | 高田 舞佳 | 岡山理科大(4) |
01 H28選手権 プログラム |
02 北日本代表 |
03 選手権掲示板 |
04 準決勝馬場 モンドール号 |
05 |
06 |
07 |
08 |
09 |
10 準決勝障害 桜閃号 |
11 |
12 |
以 上
2013年度の最後の公式戦「学生選手権・女子選手権」が、2013年12月14~15日、馬事公苑で開かれました。全国大学のトップライダーが「選手権」、「女子選手権」それぞれ「32名」が出場。北大からは平芳悠人君(理学部4年)が、昨年に引き続き出場しました。これまでの学馬連では、「男子=選手権」、「女子=女子選手権」の二大会に分かれ、それぞれのチャンピオンを決めていました。今年の「選手権」は、男女を問わず地方予選を勝ち抜いた選手で争われ、女子の柿澤小夜子(日大4年)、宇賀神沙夜(立命館4年)が「選手権」にも出場。当然「女子選手権」にも出場しました。「選手権」の結果は男子学生を尻目に、「柿澤=優勝」、「宇賀神=準優勝」の快挙。私の知る限りでは、昭和4年の第一回全日学選手権以来、史上初の「女性チャンピオン」誕生の筈です。同時に柿澤選手は「女子選手権」でも優勝、一気に二大タイトルを独占した今年の大会でした。
なお、今年の「第85回全日学馬術選手権」の最終成績は次の通りとなり、平芳悠人君(北 大)は「選手権成績 11位」でした。
「選手権」順位 | 氏 名 | (大 学) |
優 勝 | 柿澤小夜子 | 日 大 |
準優勝 | 宇賀神沙夜 | 立命館 |
3位 | 大森康平 | 明 大 |
4位 | 五十嵐裕哉 | 早 大 |
5位 | 沖廣諒一 | 日 大 |
6位 | 清水康祐 | 東農大 |
7位 | 吉井崇師 | 甲南大 |
8位 | 折原冬弥 | 日 大 |
9位 | 見目 瑛 | 專 大 |
10位 | 桑原 歩 | 明 大 |
11位 | 平芳悠人 | 北 大 |
12位 | 深谷峻平 | 愛知学院 |
13位 | 佐藤 燎 | 岩 大 |
14位 | 後藤正聖 | 京産大 |
15位 | 畠山 聖 | 早 大 |
16位 | 近藤祥太 | 專 大 |
<一回戦>騎乗順 | 氏 名 | 得点率(%) | <一回戦>順位 |
1 | 平芳悠人(北 大) | 57.044 | ①位 |
2 | 古本拓也(岡山大) | 52.423 | 4位 |
3 | 深谷峻平(愛知学院) | 55.075 | ②位 |
4 | 松坂元彰(神戸大) | 53.863 | 3位 |
<二回戦>騎乗順 | 氏 名 | 得点率(%) | <二回戦>順位 |
1 | 吉井崇師(甲南大) | 61.439 | ①位 |
2 | 後藤正聖(京産大) | 58.863 | 4位 |
3 | 折原冬弥(日 大) | 59.847 | ②位 |
4 | 平芳悠人(北 大) | 59.772 | 3位 |
平芳悠人君(北大)の<一回戦>、<二回戦>の健闘ぶりを「ギャラリー」に掲載します。
01 H25選手権 プログラム |
02 |
03 |
04 <一回戦> 平芳(ブルー ベルファースト) |
05 |
06 |
07 |
08 |
09 <二回戦> 平芳 (モンドール) |
10 |
11 |
12 |
13 |
以 上
2013年の「2013全日学」は、11月1日~6日、世田谷のJRA馬事公苑で開かれました。北大からの出場は「二走障害」に「3頭」で、「障害団体戦」にも挑みました。「総合馬術」には「1頭」の出場でした。 出場の「3選手、3自馬」と競技種目は次の通りです。
二走障害 | 平芳悠人(理学4年) | 北創号(12歳) |
二走障害 | 松尾 慧(文学4年) | 北焔号(19歳) |
二走障害 | 東谷 貴(工学3年) | 北魁号(11歳) |
総合馬術 | 平芳悠人(理学4年) | 北創号(12歳) |
東京OB会は、上記の3選手を支える北大チーム12名と、札幌から若手OB3名を含めた総勢「18名」の北大選手団を迎え、11月2日、天狗馬事公苑店で「2013全日学歓迎会」を開き、声援を送りました。
当日の参加者34名は次の通りです。(敬称略)
平芳悠人(理学4年) | 松尾 慧(文学4年) | 東谷 貴(工学3年) |
梶山恭子(工3年) | 小山 寛(工3年) | 佐藤詩織(獣3年) | 松村萌美(農3年) |
中津裕太(農2年) | 林はるか(水2年) | 大村侑己(獣1年) | 佐治ひな子(医1年) |
澤田和平(獣1年) | 清水麻優美(獣1年) | 中一輝(文1年) | 品川雅彦(医4年) |
江口遼太(獣5年) | 山川晃平(獣5年) | 加藤亜也奈(農5年) |
樋口正明(S34) | 生田勝一(S34) | 大場善明(S36) | 志水一允(S38) |
野田行文(S40) | 八木澤守正(S41) | 近藤喜十郎(S41) | 池田統洋(S43) |
桝井明(S47) | 本村洋文(S51) | 桑田壮平(S52) | 本城敬文(S53) |
高橋均(S56) | 松岡功(S56) | 田中悟史(H11) | 木村滋之(H16) |
(1)「2013全日学障害飛越」(二走障害)
北大からは、「北創」「北焔」「北魁」の三頭が個人戦、団体戦にこの一年の成果を競いました。「北魁号」は、今回が初めての「全日学」出場を果たしました。
今年の「二走障害」の全エントリーは「88頭」。そのなかで「一走目」のゴールは「62頭」。「二走目」のゴールは「55頭」でした。主な成績は次の通りです。
順位 | 選手名 | (馬名) | 大学 | 総減点 |
1位 | 小関ひかり | (バーデン・バーデン) | 関西大学 | 0 |
2位 | 山田晃嗣 | (ピトロリーナ) | 関西大学 | 4 |
3位 | 萬浪至甫 | (ローラレット) | 関西大学 | 4 |
25位 | 平芳悠人 | (北創) | 北海道大学 | 32(一走16、二走16) |
51位 | 東谷 貴 | (北魁) | 北海道大学 | 80(一走40、二走40) |
- | 松尾 慧 | (北焔) | 北海道大学 | -(一走2反E、二走24) |
順位 | 大学 | 団体総減点 |
1位 | 関西大学 | 4 |
2位 | 日本大学 | 15 |
3位 | 明治大学 | 28 |
13位 | 北海道大学 | 556 |
(2)「2013全日学総合馬術」
北大からの「総合馬術」出場は「北創」の1頭のみでした。
「総合馬術」の全エントリーは「63頭」で、「耐久」種目のゴールが「37頭」。最終の「余力」種目までのゴールが「31頭」。全国からの代表馬ですら、総合全種目を完走できたのが出場馬の半数以下。「スリーデー・イベント」の厳しさを如実に感じさせる今年の「総合馬術」の結果でした。
順位 | 選手名 | (馬名) | 大学 | 総減点 | (調教) (耐久) (余力) |
1位 | 大森康平 | (明鳳) | 明治大学 | 55.1 | (49.1) ( 2.0) ( 4) |
2位 | 見目 瑛 | (エンドーペロー) | 専修大学 | 56.7 | (48.7) ( 0) ( 8) |
3位 | 柿澤小夜子 | (桜隼) | 日本大学 | 57.9 | (46.5) ( 6.4) ( 5) |
20位 | 平芳悠人 | (北創) | 北海道大学 | 97.2 | (62.4) (22.8) (12) |
順位 | 大学 | 団体総減点 |
1位 | 日本大学 | 181.3 |
2位 | 専修大学 | 187.2 |
3位 | 早稲田大学 | 279.2 |
今大会、北大選手の活躍ぶりを「アルバム」にまとめました。
また現在の競技形式のように、各大学所属の「自馬」による「全国大学対抗馬術大会」のスタイルになったのは「昭和33年」(1958)からとのこと。今年の「2013全日学賞典馬術三大大会」のプログラムに、昭和33年大会以来の「上位3位」の成績記録が収録されています。この中から「北大馬術部」の記録を抜粋し、さらなる飛躍を希っています。
益々のご声援をお願いします。
01 全日学2013 |
02 |
03 東京OB会 と現役 |
04 北創 |
05 北焔 |
06 北魁 |
07 障害の下見 |
08 (一走) 松尾―北焔 |
09 |
10 (一走) 東谷―北魁 |
11 |
12 (一走) 平芳ー北創 |
13 |
14 (二走) 松尾ー北焔 |
15 |
16 (二走) 東谷ー北魁 |
17 |
18 (二走) 平芳ー北創 |
19 |
20 0(調教) 平芳ー北創 |
21 |
22 (耐久) 平芳ー北創 |
23 |
24 (余力) 平芳ー北創 |
25 |
年 | (個人) | (団体) |
S33 | 千葉幹夫 2位 | |
S34 | 北海道大学 3位 | |
S37 | 恩田正臣 1位 | 北海道大学 1位 |
S38 | 北海道大学 2位 | |
S49 | 添田昌一 1位 | |
S52 | 長屋清隆 1位 | 北海道大学 2位 |
S56 | 増田美希夫 2位 |
年 | (個人) | (団体) |
S34 | 北海道大学 3位 | |
S37 | 北海道大学 1位 | |
S38 | 北海道大学 2位 |
年 | (個人) | (団体) |
S33 | 千葉幹夫 3位 | |
S63 | 北海道大学 3位 |
以 上
2012年度全日学の掉尾を飾る「選手権」と「女子選手権」が、12月 8~ 9日、JRA馬事公苑で開かれました。今年の地区予選「北日学選手権」は7月8日に北大馬場で開かれ、北大から「平芳悠人君(理学3年)」、「佐藤敬近君(獣医2年)」、「和田 茜君(水産3年)」の3選手が北日本代表に選ばれ、馬事公苑での本大会に出場しました。
12月8日、第一日の競技は、例年通り貸与馬による馬場馬術の一・二回戦。
・冨士原光(帯畜大) | 得点率 51.969% | |
・平芳悠人(北 大) | 得点率 55.378% | (予選通過)○ |
・帖佐幸樹(広島大) | 得点率 48.863% | |
・増井一斗(中央大) | 得点率 58.711% | (予選通過)○ |
・近藤祥太(専修大) | 得点率 57.196% | (予選通過)○ |
・加山裕章(関西大) | 得点率 56.741% | (予選通過)○ |
・青島由樹(名古屋大) | 得点率 52.120% | |
・佐藤敬近(北 大) | 得点率 55.605% |
・平野 優 (酪農大) | 得点率 54.090% | |
・宇賀神沙夜(立命館大) | 得点率 59.696% | (予選通過)○ |
・神林夏美 (日本大) | 得点率 56.514% | |
・和田 茜 (北 大) | 得点率 57.196% | (予選通過)○ |
・平芳悠人(北 大) | 得点率 56.893% | |
・照井駿介(早 大) | 得点率 58.408% | (予選通過)○ |
・高樽優也(日本大) | 得点率 60.984% | (予選通過)○ |
・下谷田駿(立命館大) | 得点率 57.424% |
・和田 茜 (北 大) | 得点率 53.181% | |
・多井千織 (学習院大) | 得点率 56.514% | |
キャンベル アリサ(名古屋学院大) | 得点率 57.196% | (予選通過)○ |
吉田なな美 (福井工大) | 得点率 59.166% | (予選通過)○ |
一、二回戦の様子を写真にまとめました。
01 2012年度 全日学選手権大会 |
02 選手権優勝者 |
03 |
04 選手権北日本代表 |
05 女子選手権優勝者 |
06 |
07 女子北日本代表 |
08 祝 北日本代表 |
09 一回戦 平芳(東小町) |
10 |
11 |
12 一回戦 佐藤(白眉山) |
13 |
14 |
15 |
16 一回戦 和田(カティーサーク) |
17 |
18 |
19 |
20 二回戦 平芳(サリー) |
21 |
22 |
23 |
24 二回戦 和田(矛桜) |
25 |
26 |
2012年度全日学三大大会が、2012年11月3日-7日、世田谷のJRA馬事公苑で開かれました。北大からは、8月の北日学で<二走障害>、<総合馬術>の二種目を完全制覇した「平芳悠人君(理3年)」と「北創号」を筆頭に、<二走>=「江口遼太君(獣医4年)(北焔号)」、「柳田睦仁君(農4年)(北柊号)」。<総合>=「山川晃平君(獣医4年)(北凛号)」の「4人馬」が出場しました。大会四日目の<総合・調教審査>では、あいにく朝から小雨の中での大会となりましたが、北大からの「四選手」「4頭」も頑張りました。
<二走障害・個人>の結果は、関西大学の「谷脇恭平君(バーデンバーデン号)」が、ただ一頭減点ゼロでゴール、昨年に続き2連覇を達成。北大の「平芳悠人君(理3年)(北創号)」が総減点-24点「第21位」の入賞を果たし、「江口遼太君(獣医4年)(北焔号)」は総減点-56点「第52位」でゴールしました。
<二走障害・団体>も昨年に続き関西大学が2連覇。北大は、「平芳悠人君(理3年)(北創号)」=21位、「江口遼太君(獣医4年)(北焔号)」=52位、「柳田睦仁君(農4年)(北柊号)」=66位の個人成績で、団体「北大=12位」の成績でした。
<総合馬術・個人>では「平芳悠人君(理3年)(北創号)」が「16位入賞」と健闘しましたが、来年はぜひ“表彰台”を目指して欲しいと思います。 大会の<一走>、<二走>、<総合・耐久>、<総合・余力>のアルバムを下記にまとめました。
東京OB会では大会期間中の11月3日(土)に、「全日学歓迎激励会」を「天狗 馬事公苑店」で開きました。東京OB会からは樋口正明会長ほか22名のOB・OGが出席。さらに札幌、名古屋からも2名のOBが応援に駆け付け、北大選手=4名、北大チーム=15名を激励しました。
画像をクリックすると、拡大画像が表示されます。
「歓迎会」ご出席の方々は次の通りです。(敬称略)
江口遼太(獣医4年) | 柳田睦仁(農4年) |
山川晃平(獣医4年) | 平芳悠人(理3年) |
加藤亜也奈(農4) | 西村英理(獣医4) | 宮田昇太(農4) | 松尾 慧(文3) |
荒井 駿(理2) | 小山 寛(工2) | 笹原良平(工2) | 佐藤詩織(獣医2) |
東谷 貴(工2) | 松村萌美(農2) | 山谷亮介(農2) | 新谷理沙(農1) |
中津裕太(総合理1) | 布川敦士(総合理1) | 林はるか(水産1) |
武藤将充 (H22) | 岡崎遼太郎(水産4) |
千田哲生(S31) | 樋口正明(S34) | 生田勝一(S34) | 森本悌次(S35) |
大場善明(S36) | 志水一允(S38) | 恩田正臣(S39) | 野田行文(S40) |
松尾英彦(S41) | 八木澤守正(S41) | 近藤喜十郎(S41) | 池田統洋(S43) |
堤 秀世(S46) | 本村洋文(S51) | 本城敬文(S53) | 名越正泰(S59) |
町田雅人(S59) | 杉山賢治(H14) | 木村滋之(H16) | 前田晋也(H18) |
一色真明(H19) | 久保裕道(H19) |
「第83回全日学選手権」ならびに「第47回同女子選手権」が、2011年12月10~11日、JRA馬事公苑で開かれました。例年、世田谷のJRA馬事公苑で開かれていた「全日学三大大会」が、今年は35年ぶりに東京を離れ兵庫県「三木ホースランドパーク」の開催となったため、現役諸君の活躍ぶりを東京で拝見できる今年唯一の機会となりました。今年の「選手権」は、全国の大学より男・女それぞれ「32名」の代表により貸与馬競技で争われました。各地区ごとの代表選手は次の通りでした。
<男子選手権> | <女子選手権> | |
・北日本 | 4 | 5 |
・関 東 | 15 | 13 |
・中 部 | 3 | 3 |
・関 西 | 6 | 7 |
・中四国 | 2 | 2 |
・九 州 | 2 | 2 |
(合 計) | (32) | (32) |
前年度入賞シード選手を抱える関東、関西の選手層の厚さが一目瞭然です。さらに関東の所属馬や審査員の顔ぶれを見ても、地方の選手にとっては「完全アウエー」試合と言わざるをえません。今年の北大からは、先の三木市「全日学」での好成績を裏付けるように、「選手権」に柳田睦仁君(農学3年)と、「女子選手権」に速水 秋さん(獣医4年)が北日本の代表として出場しました。男女ともに「一回戦」は、一頭の馬に4名が騎乗しての馬場馬術競技でした。今回の「柳田君」(白翔号 中大)、「速水さん」(桜心号 日大)いずれもクジ運悪く、各馬の「一番騎乗」となりました。馬体が硬く十分にこなれる前のトップ騎乗で気の毒でしたが、お二人とも落ち着いた騎乗でした。審判の審査基準も比較をする前演技者のイメージがなく、どうしても競技開始のトップには採点基準がハイレベルとならざるをえません。お二人には厳しい結果となりましたが、それぞれ一回戦の成績は騎乗順に次の通りでした。(○印=一回戦通過選手と最終順位結果)
<男子選手権> | (得点率) | <女子選手権> | (得点率) | ||
柳田睦仁(北大) | 48.863 | 速水 秋(北大) | 47.575 | ||
○ | 渡辺優里(明大) | 58.409(最終成績7位) | ○ | 神林夏実(日大) | 53.939(最終成績13位) |
萩原理裕(立命) | 52.424 | 小林千純(專大) | 51.742 | ||
○ | 野中 穂(岩大) | 55.378(最終成績16位) | ○ | キャンベル(名学院) | 58.712(最終成15位) |
柳田君は中大の「白翔号」で、速水さんは日大の「桜心号」での演技でしたが、どちらも「一番騎乗」のクジ運で大変厳しい結果となりました。しかしお二方とも、他の選手がどのように騎乗し指示を出すのか、良い勉強になったと思います。この大会出場にまでやり遂げた道程は、決して平坦ではなかったと思います。その努力と経験は、将来必ず何かの機会に活かされると確信します。惜しみないサポートで選手を励ました後輩と、助言に活躍された応援団OB皆様もご苦労様でした。馬事公苑で拝見したお二方の雄姿を、アルバムとしました。
*集団写真のお名前を付記します。
<18 一回戦を終えて北大チーム>(左から) ・西村英里(獣医3年)・松尾 彗(文学2年)・柳田睦仁(農学3年)・速水 秋(獣医4年)・前田晋也(H18卒)・一色真明(H19卒)・木村滋之(H16卒)
<19 馬事公苑正門北大チーム>(左から) ・木村滋之(H16卒) ・松尾 彗(文学2年)・西村英里(獣医3年)・柳田睦仁(農学3年) ・速水 秋(獣医4年)・藤原 勝(理学1年) ・前田晋也(H18卒)・一色真明(H19卒)
2010年度の第82回学生選手権は、12月11~12日、馬事公苑で開かれました。出場32選手の内訳は、前年度ベスト8のシード5名のほか、関東=11名、関西=6名、北日本、中部=各3名、中四国、九州=各2名でした。今年のシード選手5名はすべて関東でしたから、関東からは16名の出場。現在では唯一の貸与馬による全国大会ですが、関東が半数を占める大会で地方の選手には厳しい試合形式です。いつも思うのですが、もう少し地方の選手枠に配慮されても良いのではないかと。
今回の北日本3名には、北大から出戸裕人君(理学部4年)が昨年に続き2度目の出場。出戸君の一回戦は、Cブロックのコーラルウインド(早大)に4名が騎乗する馬場馬術。同ブロックには西脇(明大、今大会の優勝者)、清水(慶大)、黒岩(法大)の関東勢3名との手強い組み合わせとなりました。
出戸君の騎乗は落ち着いた騎乗でしたが、なにぶん初対面。歩様の変換地点での切れが、ややあいまいな箇所も見られましたが、馬なりには良く動いていたと思います。
結果は、
①西脇(明大) 得点率 58.333
②清水(慶大) 得点率 57.727
③出戸(北大) 得点率 54.090
④黒岩(法大) 得点率 50.000
となり、出戸君は予選通過2名にわずか及びませんでした。
使用馬が関東の大学馬で、相手がすべて関東の選手と、出戸君にとってすべてアウエー状態での結果ですから、善戦したといえるでしょう。同ブロックの一回戦から、二回戦、準決勝、決勝までトップを譲らなかった西脇選手(明大)は、まだ2年生。出戸君も、素晴らしい選手と銜を交えた経験を財産として欲しいと思います。確かに関東の3選手を凌ぐには至難の技かと思いますが、出戸君のスコアシートを見ると、H、C、Mの3審判ともに「4選手中の3位」にランクされていたのは順当なのでしょう。とかく主観に左右される採点基準ですが、関東でも通用する技の鍛錬と、数多くの馬に乗ることが要諦ではないでしょうか。先人の蹄跡を強く見極め、今後もアンビシャスの灯火を末永く掲げてくれることを祈ります。
出戸裕人君 ごくろうさん。
(以上)
01 2010年度 第82回 全日学選手権大会 プログラム |
02 2010年度 第82回 全日学選手権大会 北日本代表 |
03 出戸裕人君 一回戦入場 |
04 |
05 |
06 |
07 |
08 |
09 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 一回戦演技終了 |
2010年10月22~27日、東京世田谷のJRA馬事公苑で<2010全日学>が開かれました。
当初の予定では、例年の10月末~11月初旬に、今年は兵庫県の三木ホースランドパークで全日学開催の予定でしたが、韓国でのユニバシアード世界学生馬術大会が急遽決定し、全日学の開催が一週間繰り上がることになりました。変更された日程では三木ホースランドでの開催が不可能となり、今年も世田谷のJRA馬事公苑開催となった経緯があります。今回延期となった三木ホースランドでの全日学は、来年<2011全日学>として開催予定のようです。
今年の北大から全日学への出場は、<障害>に「北翔号」(山本栄輔、獣4)、「北創号」(出戸裕人、理4)、「北焔号」(平芳悠人、理1)の3人馬が、3年ぶりに<障害団体戦>(H19、北翔、北彗、エルグレイ以来の団体出場)を組んでの出場となりました。さらに<総合>には、「北彗号」(出戸裕人、理4)が昨年に引き続き出場しました。
<障害>の結果は、「北焔号」の二走目(減点-20)でゴール以外はすべて2反抗失権の厳しい結果となりました。競技を振り返ると古馬、新馬のそれぞれ特徴的な弱点が露呈されたように思います。ここ一番での判断、馬との会話が途切れないよう、日頃の訓練、調教を心がけてはと思いました。
<総合>の「北彗号」は三種目総減点が-144.7でゴールし、総合馬術の個人で第22位の成績でした。調教、耐久、余力のいずれも出戸裕人君の冷静な判断、試合への強い意欲が印象的でした。とくに、「北翔」「北彗」など古馬の障害種目は、手綱と脚の推進だけの誘導では飛べなくなってきているように見えました。踏み切り直前の過度な前方体重を控え、最後まで「座った」腰(坐骨)の推進を心がけるのも一つの手段かと思います。今後の「北創」「北焔」などの調教にも参考にされてはと思いました。
大会期間中の10月23日(土)には、恒例の東京OB会主催による「H22全日学歓迎激励会」が開かれ、樋口正明会長以下20名のOB、OGが出席、札幌から上京された選手団、サポーター19名と懇親を深めました。出席された東京OBのなかには、ケンタッキーの世界選手権から帰国された日本馬術連盟常務理事の春田恭彦氏(S44)、伊豆サボテン公園でチンパンジーの能力開発に励む同公園名誉園長の堤秀世氏(S46)、いつも全日学ではお世話になり、とくに今回の北大出場馬「北焔号」に特段のご配慮を頂いた馬事公苑苑長の本城敬文氏(S53)など、他の大学馬術部には真似の出来ない豪華メンバーによる馬談義で盛り上がりました。「歓迎会」へのご出席は次の通りでした。(敬称略)
<北大選手団>:瀧澤省吾(農3)、山本栄輔(獣4)、出戸裕人(理4)、平芳悠人(理1)、大森杏奈(理2)、西村英里(獣2)、山川晃平(獣2)、柳田睦仁(農2)、岡崎遼太郎(水2)、紺野紘矢(獣1)、澤田恵梨子(水1)、高居名菜(獣1)、田中愛子(教1)、中村円香(理1)、西野綾乃(獣1)、松尾慧(文1)、和田茜(水1)、野村基惟(獣5)、海道磨里(獣4)。
<東京OB会>:樋口正明(S34)、生田勝一(S34)、千田哲生(S31)、大場善明(S37)、玉澤一晴(S38)、実吉峯郎(S38)、恩田正臣(S39)、八木澤守正(S42)、春田恭彦(S44)、堤秀世(S46)、本村洋文(S51)、桑田壮平(S52)、本城敬文(S53)、高橋均(S56)、杉山賢治(H14)、堀内太郎(H15)、木村滋之(H16)、久保裕道(H19)、一色真明(H19)、林宣隆(H19)。
(以上)
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2009年度全日本学生馬術三大大会が、10月30日~11月4日、JRA馬事公苑で開かれました。 今年の全日学に北大からは、二走障害に「北翔号」(野村基惟君)と「北彗号」(出戸裕人君)、総合馬術に「北彗号」(出戸裕人君)が出場。札幌から16名の北大選手団が上京しました。さらにこの9月に馬術部を卒部されたばかりの熱烈な“ジュニアOB”4名も駆けつけ、声援を送りました。
10月31日、東京OB会では「天狗 馬事公苑店」にて恒例の「2009全日学歓迎激励会」を開き、樋口正明会長以下23名の会員が出席、北大選手団を激励しました。歓迎会の席上、千田哲生氏(S31)から貴重な「乗馬教書」文献の寄贈、八木澤守正氏(S38)からはご自身の乗馬クラブで愛用された英国製“マイ・サドル”「総合鞍」の寄贈、馬事公苑苑長の本城敬文氏 (S53)から特別のご配慮など朗報が披露されました。
今年の大会では、二走障害の「野村基惟君(獣医4年)・北翔号」が「4落+3落」の38位。総合馬術の「出戸裕人君(理学3年)・北彗号」は、調教、耐久で健闘したものの、余力の第4障害で2反抗失権となり、いささか残念な結果ではありました。現役諸君は、今回の経験から学んだことを活かし、将来、さらに人生の成果へ結びつけてくれるものと確信しております。来年度の「全日学」は関西で開かれる予定です。S48年卒の横山豊昭氏が常務理事でご勤務の「三木ホースランド」が会場です。関西地区在住のOB会員にはお世話になりますが、お時間がございましたら、是非、兵庫県三木市まで応援のほどをよろしくお願いいたします。
このたびの「2009全日学歓迎会」で皆さんと一緒に馬事公苑正門前で高唱した「都ぞ弥生」、その集合写真を掲載します。写真が小さくあまりはっきりしませんが、分る範囲で「お名前」を下記に記します。 今大会での北大選手団の活躍ぶりを、ギャラリー「2009全日学アルバム」にまとめました。
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<2009全日学歓迎激励会>(馬事公苑正門前)
◇[前列 左より]
大場善明(S37)・出戸裕人(理学3年)・多田健一郎(獣医1年)・柳田睦人(農1年)・山川昇平(獣医1年)・江口遼太(獣医1年)・加藤亜也奈(農学1年)・宮田昇太(農学1年)・岡崎遼太郎(水産1年)・西村英里(獣医1年)・久野紗絵香(文学1年)・大森杏奈(理学1年)・斎藤孝洋(文学4年)
◇[中列 左より]
玉澤一晴(S38)・千田哲生(S31)・山本栄輔(獣医3年)・清田雄平(理学3年)・生田勝一(副会長)・加藤 元(S31)・樋口正明(会長)・本城敬文(馬事公苑苑長)・沖 瞳(H21)・鎌田真由美(獣医3年)・八木澤守正(S41)・堀内太郎(H15)・野村基惟(獣医4年)
◇[後列 左より]
高橋 均(S56)・景山博文(S50)・木村滋之(H16)・志水一允(S38)・谷口善彦(H21)・池谷雅史(H21)・林 宣隆(H19)・久保裕道(H19)・池田統洋(S43)・真田有貴(水産4年)・武藤将充(工学4年)・一色真明(H19)・尾崎哲浩(H12)・尾崎紘子(H17)・村木泰子(獣医4年)
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学生馬術の総決算、「2008全日本学生馬術大会」が10月31~11月5日、JRA馬事公苑で開かれました。北大からは、障害飛越に「エルグレイ号・山川倫明君(経済4年)」「北翔号・野村基惟君(獣医3年)」、総合馬術に「北彗号・出戸裕人君(理学2年)」が出場し、現役部員8名が愛馬の輸送、管理などで上京しました。今年の大会はNHK-TV(11月9日放映)の中継があるとのことで、いつもは各大学の「部旗」で飾られる競技場には加盟87大学のロゴ看板(写真02)が並びました。応援には札幌、函館から駆けつけた後援会OB、地元東京OB会などたくさんの方たちが、旧交を温めながら熱い声援を送りました。同大会観戦の様子をアルバムでお届けします。
11月1~2日に行われた障害では、野村君(北翔)が「一走目=-14」(写真17~21)、「二走目=-13」(写真31~35)で飛越し、「二日間減点=-27」の38位でゴールしました。同じく山川君(エルグレイ)は、一走目に2反抗の過失があり完走できなかったのは残念でした(写真22~26)。4~5日の総合馬術では出戸君(北彗)が出場(写真43~46)。最終日の5日、耐久審査の準備中に疝痛の発作。獣医の診断で出場を取りやめるアクシデントがありました。5日の夕方、札幌に向けて退厩、輸送など長時間の移動も一時危ぶまれましたが、獣医の応急処置と現役部員の懸命の介護で午後には回復。予定通り選手団、全馬匹ともに6日の18:00ころ無事に札幌の厩舎へ帰還。部員の力を合わせたチームワークの賜物でした。この貴重な体験は、ぜひ来年と言わず将来にも活かしてもらえると思います。大会の詳しい成績記録は、全日本学生馬術連盟(http://www.juef.jp/)のホームページをご覧下さい。
この大会期間中の11月3日(祭)、東京OB会では「和食れすとらん 天狗馬事公苑店」にて「H20全日学歓迎激励会」を開きました。北大選手団11名と東京OB会樋口正明会長以下、会員22名が出席し、全日学や厩舎での青春の思い出を語り合いました。ご出席のOB「春田恭彦さん(S44卒)」からは、日馬連の役員として北京五輪会場の香港に一ヶ月以上日本代表チームと滞在。その苦労話や五輪競技について貴重なご報告を伺いました。また「堀崎敬史さん(H3卒)」は、この9月に米国での単身赴任を終えて帰国されたところですが、勤務の傍ら米国で約1年余、新馬調教に積極的に携わった体験談など社会人として馬との付き合い方をご披露いただきました。「歓迎激励会」の締めは馬事公苑前広場での「都ぞ弥生」。この日、馬事公苑正門前で撮った次の写真で、ご出席頂いた方々、33名のお名前を記します。
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東京OB会<2008全日学歓迎激励会>(2008年11月3日)(敬称略)
(前列左より)・大場善明(S37)・杉山賢治(H14)・馬場紘子(H17)・岩野公美(獣2年)・武藤将充(工3年) ・速水秋(獣1年)・山川倫明(経4年)・坂田直子(工1年)・出戸裕人(理2年)・野村基惟(獣医3年)・清田雄平(理2年)
(中列左より)・玉澤一晴(S38)・吉川幸江(H15)・河原紀夫(S36)・堀内太郎(H15)・竹本和彰(H13)・ 樋口正明(S34)・小島杏介(S37)・梁取智(法1年)・山本栄輔(獣2年)・瀧澤省吾(農1年)
(後列左より)・田中悟史(H11)・久保裕道(H19)・木村滋之(H16)・尾崎哲浩(H12)・井口大地(H13)・生田勝一(S34)・加藤元(S31)・一色真明(H19)・桑田壮平(S52)・八木澤守正(S42)・堀崎敬史(H3)・春田恭彦(S44)
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2007年度の学生馬術選手権は、12月8~9日、馬事公苑で全国の代表32選手が参加して開かれました。北日本地区からは、谷口善彦君(北大、農学部3年)、大塚健史君(帯畜大)、山口遼作君(岩大)、池端裕介君(岩大)の4選手が出場しました。大会は一回戦、二回戦を馬場馬術で競い、一回戦32→16名に、二回戦16→8名に絞られ、上位8名が準々決勝(8→4)、準決勝(4→2)、決勝の障害飛越に勝ち進めます。
・北大の谷口善彦君の一回戦は、④番目に「明由号」(明大)に騎乗し、①大竹(関大)、②大塚(帯畜大)、③加藤(明大)の4人で争いました(マル数字は騎乗順)。使用馬「明由号」は、2~3年前までは明大チーム「二走障害」の主力馬で、最近の全日学「二走」記録では2004年8位(戸本一真)、2005年6位(戸本一真)、2006年7位(西脇文泰)のランキング馬でした。馬場ではいくぶん”巻き込み気味”のはみ受けで、しっかり咬ませないと運動しないように見えました。谷口君に言わせると「けっこう重たい口向きだった」とのこと。谷口君はくじ運で、一回戦最後の演技者32番目の出場。直前の乗り手が明大の加藤寿幸君となり、良く動かしてくれた(?)ので谷口君も助かったようです。
一回戦の得点結果は、
① | 加藤(明大) |
374点・・・(最終成績で本年度の第4位入賞) |
② | 谷口(北大) |
354点 |
③ | 大塚(帯畜) |
351点 |
④ | 大竹(関大) |
346点 |
の接戦で、谷口君は二回戦に進みました。
・二回戦の使用馬は、「シーティー号」(東京農大)でした。かなり調教も進んでいる馬にも見えましたが、わずかの拳の動きにも反応するわりには、口が重いとのことでした。また歩度を伸ばし過ぎると、頭をあげ暴走する気配も見せたりしました。騎乗順に①松本(專大)、②山口(岩大)、③柘植(明大)、④谷口(北大)の組み合わせです。
二回戦の得点結果は、
① | 柘植(明大) |
411点・・・(最終成績で本年度の第2位入賞) |
② | 松本(專大) |
366点 |
③ | 谷口(北大) |
365点 |
④ | 山口(岩大) |
356点 |
の得点1点差で、谷口君は二回戦敗退の口惜しい結果で、「第9位」となりました。得点率(%)の上では、0.151ポイントの差です。この二回戦の審判3人の採点席次では、
(H) |
(C) |
(M) |
||
① | 柘植(明大) |
1位 |
1位 |
1位 |
② | 松本(專大) |
3位 |
2位 |
3位 |
③ | 谷口(北大) |
3位 |
3位 |
2位 |
④ | 山口(岩大) |
2位 |
4位 |
4位 |
の結果からも、2位と3位にはまったく差のつけられない採点。審判が関東大学OBばかりでなく、全国各地区から1名の審判で”5人制の審判”ならどうなっていたでしょうか。
大会二日目の障害飛越の結果、今年のチャンピオンは北島隆三君(明大)となり上位10名は次の通りでした。
① | 北島 隆三(明治大) |
② | 柘植 和也(明治大) |
③ | 大友 和哉(日本大) |
④ | 加藤 寿幸(明治大) |
⑤ | 西脇 文泰(明治大) |
⑥ | 神山四季太(中央大) |
⑦ | 山内 勇人(明治大) |
⑧ | 松本 務 (専修大) |
⑨ | 谷口 善彦(北海道大) |
⑩ | 上田 和昇(福井工大) |
上のように谷口君よりも上の順位は、いつもの通りですがすべて「関東の私大」です。競技馬が関東学連加盟の大学所有馬であり、審判の大半が関東大学OBが占める試合形式ではやむを得ない結果かも知れません。しかし現在の大会が、学生馬術唯一の「貸与馬」競技である意義はあります。この大会は、国策による太平洋戦争以前の陸軍騎兵学校(習志野)からとは言え、別項「北大馬術部成績記録」には「第三回(S6) 東園基文氏(旧姓 伊達宗文)」、「第十一回(S14) 菅間 威氏」二人のチャンピオンを北大が輩出していることを忘れるわけにはいきません。来年は、さらに「関東の壁」をぶち抜く心構えで、精進して欲しいと願っています。谷口善彦君ごくろうさん。
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馬に乗った人なら思いは同じでしょうが、全力疾走する馬ほど 美しいものはありません。
JRAでCM史上最高の名作といわれる「最後の10完歩」を知っている人は 多いのではないではないでしょうか。武豊、小田和正、ディープインパクト(画像は 違う馬です)と当時最高の役者がそろって、JRA人気のピークだった(多分)時代の 映像です。多分同好の士が多いと思い、小生のパソコンにあるものを掲載します。
「完歩」とは、馬の一肢が着地してからつぎにその肢が着地するまでです。競馬でいうなら 最後の「一追い」というところです。
画像左下にある三角形をクリックすると、動画の再生がはじまります。
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2007年4月19日、思わぬ所用が発生し札幌を訪ねた。入学式の新一年生を迎えた北大馬場も訪れてみたくなった。ホテルの朝食をキャンセルし、朝5時半にタクシーで馬場に向かう。昼間の気温は東京と変わらないが、手稲の山なみはまだ真っ白で、コートの襟を立てて馬場に到着。新一年生も加えた元気な声が、朝陽を横切って馬場に響いていた。部員の皆さんやコーチ(後述)にご挨拶して馬場を一回りする。そのときのカメラで捉えた撮影メモを「北大馬場見学記」としてご報告します。(大場善明 S37)
画像をクリックすると、拡大画像が表示されます。
森進一の「襟裳岬」ほどではないが、北国の春は確かに遅い。円山公園での櫻もゴールデンウイーク明けだったように記憶する。エルムの森もポプラ並木も、葉を落としたままの姿だった。唯一目に留まったのが「獣医学部」入り口の白樺並木だった。
教養学部キャンパスの回りには、新入生の部員獲得を目指す看板や垂れ幕がいつものように林立していた。その中で大きな街路樹にくくりつけられ、大きな『馬』の字が目に入る。馬術部の入部説明会らしい。小さく赤字で「ゴチあり」は現代学生気質か。
23条馬場の入り口には、24条通りに面して馬術部の表札が掲げられている。墨蹟は市川瑞彦後援会長が、ご退官の記念と聞く。
北大馬術部の全景。右から、トンガリ屋根の白い建物が「部室」。横に長い赤い屋根が「厩舎」。左端の黒いかまぼこ型の屋根が、乾草などの「飼料庫」などが主な建物群。
「部室」と「馬運車」。
「朝練」風景。すでに馬事公苑では顔馴染みで、たしか卒部(?)と思ったH君、I君も元気に馬場から声を掛けてくれた。今日の馬場では、私の卒業以来あまりお目にかかれなかった「部班運動」も見学できたのが大きな発見。また馬場内には私の見知らぬコーチが。K大出身のNさんだという。馬上の部員も気軽に質問の声を掛けるのを見ると、うまく行っているのだろう。どれも良いことだと思った。
馬場から南の方角、北大キャンパスに続く。朝練が済めば、みんなこちらの教室や、研究室に駆け込むのだろう。
オンマさんたちの朝食風景。
朝食後は、オンマさんそれぞれ勝手に自由放牧。仲間に乱暴な無頼漢がいなければ、事故もなく安心なのだが。オンマさんたちの間にも、好き嫌いがあることが、すぐに判別できる楽しいひととき。
厩舎内それぞれの馬房には自慢の勲章。馬も部員もこれを目指して、Ambitious!なのだ。
馬場での朝練見学後、「斜め道路」を歩いて第二農場の旧18条馬場跡地へ。かっての馬場跡地の一角には「遠友学舎」が建てられていた。
旧18条馬場のあった先を右に曲がり第二農場モデルバーンへ。18条馬場時代には見慣れた風景だったが、やはり懐かしい。4月も半ばを過ぎたと言うのに、建物の軒下にはまだ残雪が残る。雄大なエルムの繁みと緑の芝生にはまだ早すぎる。緑溢れるシーズン6月頃にも、また訪れようと思う。
第二農場から「中央通り」を抜け、工学部横の「大野池」から「ポプラ並木」へ。並木はさすがにH16年の台風被害の傷跡が痛々しい。かっての「並木」の半分以下の姿で、全景を曝している。(写真62)を良く見ると、大きなポプラの根元付近に、5~6メートルおきに「くい」のようなものが写っている。これが植え替えられたポプラの「若木」のようだ。背丈は2~3メートル、果たして以前のポプラの偉容が再現できるだろうか。
理学部南側の「ハルニレローン」。木陰の向こうに見えるのが、かっての「理学部教室」。今は「北大博物館」と呼ばれているとか。学生時代、この芝生で昼寝して風邪(?)を引いた思い出もある。
北大の写生や版画の題材にされる代表的なスポット。確か「林学標本室」と聞いていたが、私たちの時代には「教養部事務所」として、受験の願書提出、授業料の納入に出入りしていた。この建物の前にある掲示板に「休講」通知が張り出され、喜んだりもしたものだ。
昼休みには新入生を芝生に座らせ、「うたごえ」練習のメッカだった「中央ローン」。北大を象徴する緑の絨毯には程遠く、木陰には北国の厳しさの名残“残雪”が黒く残されていた。水脈は北大植物園につながると言う「サクシュコトニ川」。清らかなせせらぎは今も変わっていない。
北大の季節、薫風かおる6月頃に、また是非訪ねてみたいものだ。 (2007年4月28日記)